WordPressの翻訳基盤でもあるGlotPressをインストールしてみた

GlotPress Logo
WordPressやその関連ソフトウェアの翻訳インフラとして人気の『GlotPress』ですが、インストール方法がなかなか面倒なのですが、インストール方法を書いているサイトがあんまりなかったので書いておきます。

まずはダウンロード

と、言いたいのですが、Subversionというバージョン管理システムの簡単な使い方を覚えなければいけないので予め圧縮ファイルを用意しました。こちらからダウンロードしてください。

どうしてもコマンドがよければ下のどちらかを使ってください。

  • wgetを使う場合:
    wget https://github.com/GlotPress/GlotPress/archive/master.zip
  • Subversionを使う場合:
    svn co http://svn.glotpress.org/trunk/

展開したファイルを適当な公開ディレクトリに突っ込んで、gp-config-sample.phpをgp-config.phpにリネームします。
理由は後述しますが、「WordPressと同じデータベース上で動かしてください。」
なので、すでにWordPressがインストール完了しているものとして書いていきます。まだWordPressをインストールしていない場合はそっちのインストールを先に完了させちゃいましょう。

<?php
// ** MySQL settings - You can get this info from your web host ** //
define('GPDB_NAME', '{データベース名}');

/** MySQL database username */
define('GPDB_USER', '{データベースのユーザ名}');

/** MySQL database password */
define('GPDB_PASSWORD', '{データベースのパスワード}');

/** MySQL hostname */
define('GPDB_HOST', '{データベースのホスト名}');

/** Database Charset to use in creating database tables. */
define('GPDB_CHARSET', 'utf8');

/** The Database Collate type. Don't change this if in doubt. */
define('GPDB_COLLATE', '');

/**#@+
 * Authentication Unique Keys.
 *
 * Change these to different unique phrases!
 *
 */
define('GP_AUTH_KEY', 'put your unique phrase here');
define('GP_NONCE_KEY', 'put your unique phrase here');
/**#@-*/

/**
 * GlotPress Localized Language, defaults to English.
 *
 * Change this to localize WordPress.  A corresponding MO file for the chosen
 * language must be installed to languages/. For example, install
 * fr_FR.mo to languages/ and set GP_LANG to 'fr_FR' to enable French
 * language support.
 */
define('GP_LANG', '');

/**
 * Custom users and usermate tables for integration with WordPress user system
 *
 * You might want to delete your current permissions, since they will point to different
 * users in the custom table. You can use `php scripts/wipe-permissions.php` for that.
 *
 * If you start with fresh permissions, you can add admins via `php scripts/add-admin.php`
 */
// define('CUSTOM_USER_TABLE', 'wp_users');
// define('CUSTOM_USER_META_TABLE', 'wp_usermeta');

/**
 * GlotPress Database Table prefix.
 *
 * You can have multiple installations in one database if you give each a unique
 * prefix. Only numbers, letters, and underscores please!
 */
$gp_table_prefix = 'gp_';

3行目にインストール先のデータベース名を、6行目にそのユーザ名を、9行目にそのパスワードを、12行目にそのホスト名を、26・27行目のAUTH_KEYとNONCE_KEYはWordPress.orgのAPIで表示されたAUTH_KEYとNONCE_KEYをそれぞれ入力してください。

これを保存して、サーバに設置したら、ディレクトリにアクセスしましょう。インストールは自動的に完了し、成功すれば次のような画面が表示されます。

画面に表示されている以下の内容を.htaccessファイルとして保存し、gp-config.phpと同じディレクトリに置きます。

# BEGIN GlotPress
	<IfModule mod_rewrite.c>
	RewriteEngine On
	RewriteBase /glotpress/
	RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
	RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
	RewriteRule . /glotpress/index.php [L]
	</IfModule>
# END GlotPress

インストールはとりあえず完了!


次はログイン周りの調整

さっきのインストール完了画面にさらっと、「The default username is admin, whose password is simply a.」(既定のユーザ名はadminで、そのパスワードはaです。)なんて恐ろしいことが書いてありましたが、心配ご無用。「WordPressと同じデータベース上で動かしてください。」と書いたのはこのためです。さっさと、このセキュリティのかけらもない状態から変更しましょう。admin:aのままでは攻撃されても文句は言えません。
ユーザ情報の保持はWordPressに代わってもらいます。ほかのソフトでもできることはできますが、面倒なのでここでは紹介しません。参考資料のところに書いておきましたので、頑張って英語のサイトを読んでください。

  • 48・49行目をアンコメントアウトして、同じデータベース上にある、WordPressのユーザテーブルとユーザメタテーブルのテーブル名をそれぞれセットします。(WordPressのインストール時に「データベース接頭辞」の項目を弄っていなければアンコメントアウトだけでOK。)
  • プロジェクトの追加などをできるユーザ(管理者)を追加する場合、SSH経由でgp-config.phpのあるディレクトリの中のscriptsディレクトリに移動し、”php /add-admin.php ユーザ名“を実行します。たとえば、WordPressでのユーザ名”daisuke”を管理者としたい場合は”php /add-admin.php daisuke“を実行します。

基本的にはここまででセットアップは完了です。管理者でログインしてプロジェクトを追加しましょう。

ここではセットアップ以上の説明はしませんが、WordPress以外のソフトとも連携することが可能ですのでいろいろ試してみてくださいね。


参考資料

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