今回は作業の備忘録的なカンジです。間違っている個所や質問はコメントからどうぞ。
インストールをCentOS 6.3(64bit ver.)のMinimal Desktopで完了したことを想定しています。他の環境では手順が異なりますのでわからなければコメントに書いていただければその情報の必要性を高橋が認識して追記します。(できる限りですが。。。)
レポジトリの追加
まず初めにepelレポジトリとremiレポジトリを導入していきます。これはCentOS標準のレポジトリには含まれていないソフトウェアのインストールを簡単に行うことができ、remiレポジトリに関しては標準のレポジトリには反映されていない最新のソフトウェアを利用することができるようになります。各レポジトリの詳細は最下部に書いておきます。
手順の途中で警告メッセージが出ていますが、GPG鍵が見つからなかったというメッセージです。レポジトリを最初に使用する際に自動的に配布元からインポートしてきてくれますので今は放置したままでOKです。
epelレポジトリインストール
[root@vps /]rpm -ivh http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm を取得中 警告: /var/tmp/rpm-tmp.uNq2cR: ヘッダ V3 RSA/SHA256 Signature, key ID 0608b895: NOKEY 準備中... ########################################### [100%] 1:epel-release ########################################### [100%]
remiレポジトリインストール
[root@vps /]# rpm -ivh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm を取得中 警告: /var/tmp/rpm-tmp.Y3ZwED: ヘッダ V3 DSA/SHA1 Signature, key ID 00f97f56: NOKEY 準備中... ########################################### [100%] 1:remi-release ########################################### [100%]
このとき上のような警告が出ますが、RPMパッケージの真正性を検証できなかった旨のメッセージですので、今回は無視してください。
必要に応じて、remiレポジトリを常用するように設定します。remiという項目の中のenabledの値を0(無効)から1(有効)に変更します。
viエディタの使い方はこのサイトをご覧ください。
※epelレポジトリはデフォルトで有効になっていますので変更の必要はありません。
[root@vps /]vi /etc/yum.repos.d/remi.repo [remi] name=Les RPM de remi pour Enterprise Linux 6 - $basearch #baseurl=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/6/remi/$basearch/ mirrorlist=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/6/remi/mirror enabled=1 gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-remi [remi-test] name=Les RPM de remi en test pour Enterprise Linux 6 - $basearch #baseurl=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/6/test/$basearch/ mirrorlist=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/6/test/mirror enabled=0 gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-remi [remi-debuginfo] name=Les RPM de remi pour Enterprise Linux 6 - $basearch - debuginfo baseurl=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/6/debug-remi/$basearch/ enabled=0 gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-remi [remi-test-debuginfo] name=Les RPM de remi en test pour Enterprise Linux 6 - $basearch - debuginfo baseurl=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/6/debug-test/$basearch/ enabled=0 gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-remi
[root@vps /]yum update
yum updateを実行します。このとき、警告として自動的にレポジトリのGPGキーをインポートするという旨のメッセージが表示されますが、表示された情報を見て問題がなければ「y」を入力して操作を続行します。
ソフトウェアのインストール(前半)
続いて、サーバマシンとして利用するためにいくつか必要なソフトをインストールしておきます。今回はApache+MySQL+PHPの一般にLAMPと呼ばれる構成を選択しました。php-*に関しては代表的なものをインストールしています。ほかにもたくさんのパッケージがありますのでよく調べた上でインストールしてみてください。
[root@vps /]yum install httpd mod_ssl php libedit php-gd php-xml php-odbc php-pgsql php-mysql php-pdo php-pear php-devel php-mbstring php-mcrypt mysql-server
Google社提供のmod_pagespeedを導入してWebサーバの高速化を図ります。
[root@vps /]rpm -ivh https://dl-ssl.google.com/dl/linux/direct/mod-pagespeed-beta_current_x86_64.rpm https://dl-ssl.google.com/dl/linux/direct/mod-pagespeed-beta_current_x86_64.rpm を取得中 警告: /var/tmp/rpm-tmp.wer0z7: ヘッダ V4 DSA/SHA1 Signature, key ID 7fac5991: NOKEY 準備中... ########################################### [100%] 1:mod-pagespeed-beta ########################################### [100%]
それではApacheとMySQLが起動時に自動的に起動するようにしておきましょう。
[root@vps /]chkconfig httpd on [root@vps /]chkconfig mysqld on
各ソフトウェアの設定について語ろうかとも思ったのですが、ちょっと時間がなさげなので今週中に続編をアップします。(4回以内には終わらせる予定なので結構短めな予定です)
最後に用語解説
EPELレポジトリとは
EPEL は、多くの Fedora の貢献者たちが Fedora のパッケージを自分たちが使っている Red Hat Enterprise Linux (RHEL) やその互換ディストリビューション上で使用したいという要望から始まりました。
Fedora で開発、テスト、改良された高品質のパッケージを RHEL や CentOS/Scientific Linux のような互換ディストリビューションで利用可能にすることを目的とします。
※About EPEL/ja – FedoraProjectより
Remiレポジトリとは
最新バージョンのLAMPスタックや他のいくつかのソフトウェアをFedoraやEnterprise Linux(RHEL、CentOS、 Oracle、 Scientific Linuxなど)のユーザに提供します。
※公式サイト英語版FAQより和訳
“CentOS 6.3(x86_64) セットアップ Part1” への1件の返信